1)設計図書の作成
設計図(平面図,立面図等)はもちろんのこと、筋交いやホールダウンなどの位置を示した強度に係わる構造図等の建築確認申請に必要な書類を作成します。この時点でどのような建物となるのか決定しますので、施主様が決まっている場合は、納得いくまで打合せをさせていただきます。
2)建築確認の申請
建築主事 又は 指定確認検査機関に申請書を提出します。問題がなければ確認済証が交付されます。
3)確認済証の交付
確認申請より
建築基準法第6条第1項第1号~第3号の建築物 35日以内に交付
建築基準法第6条第1項第4号の建築物 17日以内に交付
※第1号 | 劇場・病院・学校・百貨店等の用途に供する特殊建築物で、 その用途に供する部分の床面積の合計が100㎡を超えるもの |
第2号 | 木造の建築物で3以上の階数を有し、又は延べ面積が500㎡、 高さが13m若しくは軒の高さが9mを超えるもの |
第3号 | 木造以外の建築物で2以上の階数を有し、又は延べ面積が200㎡を超えるもの |
第4号 | 前3号に掲げる建築物を除くほか、都市計画区域若しくは準都市計画区域 (いずれも都道府県知事が都道府県都市計画審議会の意見を聴いて指定する区域を除く) 若しくは景観法(平成16年法律第110号)第74条第1項の準景観地区 (市町村長が指定する区域を除く)内 又は都道府県知事が関係市町村の意見を聴いてその区域の全部 若しくは一部について指定する区域内における建築物 |
4)着工
確認済証が交付された後、着工します。
最近は少なくなりましたが、地鎮祭は工事に掛かる前に行います。
5)地盤調査,地盤改良
事前に行われた地盤調査の結果により、必要とされる場合には地盤改良を行います。
工法や気候にもよりますが地盤改良後、数日養生期間を設けます。(2日~1週間程度)
表層改良工法 | |
乾式杭工法 |
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6)基礎工事(堀方~鉄筋組)
一般的な工事の流れ
1.堀方 図面にて指示されている深さまで土地を掘ります。(根切) ※鎮め物がある場合、この時点で土地の真ん中に埋めます。 |
2.栗石敷き 根切底に割栗石を敷き並べます(割栗地業) 厚みは100㎜~150㎜程度 |
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3.捨てコンクリート この工程は墨出しや仮枠,鉄筋組が丁寧に出来るように行うもので、構造的な役割はあまりありません。 厚みは30㎜~50㎜程度 |
4.鉄筋組 図面通りに鉄筋を組んでいきます。 | |
5.外仮枠 外周にコンクリートを流し込むための枠組みを設けます。 コンクリートが固まったところで仮枠は解体します。 |
7)第1回中間検査(配筋検査)
配筋完了後に検査を受け、検査合格証の交付を受けないと次の工程に進めません。
このとき不備があった場合は、検査員の指示を受け是正します。
8)基礎工事完成
(ベースコンクリート打設~立ち上がり基礎)
一般的な工事の流れ
1.ベースコンクリート打設 図面の指示通りの高さでコンクリートを流し込みます。 |
2.内仮枠 立ち上がり基礎の仮枠を組みます。 立ち上がり基礎の幅は120㎜~150㎜程度。 |
3.ホールダウンアンカー設置 ホールダウン金物(構造躯体を基礎にしっかり固定する接合金物)を取り付ける為に必要な金物で、基本的に360㎜以上埋め込まなければなりません。 |
4.立ち上がり基礎コンクリート打設 |
5.立ち上がり基礎 天端均し |
6.養生 土台を敷くまでに3日~1週間の間、養生します。 |
7.仮枠撤去 |
9)本体工事(土台敷き~棟上げ~各所金物取り付け~屋根葺き~防蟻処理)
土台敷き |
棟上げ |
金物(ホールダウン,筋交い金物) |
金物(山形プレート) |
10)第2回中間検査
棟上,各所金物,屋根葺,防蟻処理等、規定の工事完了後に検査を受け検査合格証の交付を受けないと次の工程に進めません。 |
11)本体工事(大工工事,サッシ工事,内外装工事,設備工事 etc…)
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内装工事(和室) |
内装工事(石膏ボード) |
外装工事 |
12)完了検査
建物が建築基準法と関連規定に適合しているかどうかを調べます。 適合している場合は建築主に検査済証が交付されます。 |
13)引き渡し
検査済証交付後、お客様へお引き渡しとなります。 |